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​両眼視機能と分析

20歳の男性、ボケなどの見え方に問題はない。
遠方視では疲れなどはないが、近方視では疲れなどの症状が認められた。
学生ということもあり近業作業(勉強)をしなければいけないし趣味がスマホで映画やユーチューブを鑑賞する視環境である。
近業作業をする際に、とても眼が疲れるということだったので、輻輳と調節関係が原因でそのような症状が生じていると考えられる。

<DETA>
VA OD 1.5
  OS 1.5-1/4
  OU 2.0-2/4
#4  OD S -0.25 C -0.25 AX 15  VA 1.5
    OS S -0.50 C -0.25 AX180  VA 1.5
#7  OD S±0.00 C -0.25 AX120  VA 1.5
    OS S±0.00 C -0.25 AX 90  VA 2.0-2/4
#7A OD S±0.00 C -0.25 AX120 
    OS S +0.25 C -0.25 AX 90  VA(OU)2.0
#8  5exo
#9  × #10 18/6
#11 18/14
#12 ortho
#13 9exo
AC/A -3/+1.00
#14A OD +1.25 OS +1.00
#14B  OD +1.00 OS +0.75
#16A × #16B 18/2
#17A × #17B 30/18
#19(OU) 8D以上
#20(OU) -5.75/-5.25
#21(OU) +2.75/+2.50
cover test Far/Near EXO PHO
NPC 6/10 NPA 8/12
フリッパー(OU) 8.5cycle/min

輻輳機能低下の対処法として、視機能訓練(VT)・プリズムBI処方・マイナスレンズ処方が考えられる。
プリズムBI処方・マイナスレンズ処方の選択は、主に被検者の斜位状態とGradientよって判断される。
Gradientが低い場合、プリズムBI処方が効果的だが眼位がほぼ標準値幅内で輻輳力が低い場合に適さない。
Gradientが高い場合、マイナスレンズ処方が検討される。余分なマイナス球面度数を装用することによって生じる調節性輻輳が弱い輻輳力を補うのにつかわれる。
ですが、被検者の男性は20歳でこれから年を重ねて老視になっていくことを踏まえると調節機能が低下し輻輳力を強化トレーニングをしたほうが良いと考えられる。

Pボールなどの視機能訓練(VT)を選択することがこの被検者にとって最善な処方であると考える。

フリッパー、#14A-B調節ラグ、#21NRA、#19Push-up NPA 8/12
フリッパーでは12cycle/minという基準値以下ではあるがその他の調節テストでは十分に調節を介入させれていた。
調節の質が良くないことから、両眼視問題があるのかと予測される。

斜位#8,#13B,cover test,#10,#16B内よせ
輻輳・斜位テストからは、近方で外斜位が大きいため内よせを使って固視しているが、内よせ量が斜位量の2倍しかないのでシェアードの基準をぎりぎり満たしている。そのため近業作業での眼の疲れが生じていたと予測できる。

さらに分析をしていくと、モーガン分析:モーガンの期待値より値がどのように変動しているか比較する分析法

Aグループ
#11  High
#17A High
#17B High
#20  High
#19  High

Bグループ
#9   ×
#10  L
#16A ×
#16B L
#14A N
#14B N
#5   L
#21  High

Cグループ
#8  High
#13 High
AC/A Low

A High / B Low のため輻輳機能低下であると分析される。